目次
日本の木の建築――柔構造と軸の空間
掘立て柱から礎石の上の柱立ちへ
木材確保の山林伐採の拡大と木材枯渇の始まり
記紀の用材神話
心御柱から天御柱へ
融通無碍な軸の空間と変易自在な調度の室礼
重源の工夫した貫――軸の建築の柔構造化と木の調達
禅寺院の細い柱と薄い貫
土壁と畳敷きへの変化と角柱と鴨居の普及
書院と数寄屋の誕生
松や欅の太い柱と差し鴨居の民家
生活資材の伐採林業から建築資材の育成林業へ
戦後復興の拡大植林と壁構造の在来工法の登場
木材の輸入自由化と在来工法の合理化
失われていく森林の役割
失われていく木の文化
「スケルトンドミノ」の構法とシステム
スケルトンドミノのスケルトン
スケルトンドミノのインフィル
スケルトンドミノのメンブレン
スケルトンドミノのアパラタス
スケルトンドミノシステムまでの歩み